04/08/19@南くんの恋人(なんで見てるのかというと)

なんで「南くんの恋人」を見てるかというと、放映開始前にも書いたように岡田惠和版があったからだ。
そういう見方というのはよくないかしれないが(作品を公平に見るというのからすると前は良かったのに今度はここがダメだ、あそこが気に食わない……というのは確かに新作に対して失礼だろう)前作がダメだったから今回は最初から見ないという先入観よりはまだマシだろう。

前作の何が良かったかというと野村麗花なわけで、父は仕事に追われて家庭をかえりみず、母は教育評論家だかなんだかで聞こえの良い子育て論をテレビで語っている。だが、当の娘は家族との人との心の交流が薄いせいで孤独感に苛まれ、心が壊れかけている。

「仕事に追われ、気づいた時には親である自分たちが麗花を軌道修正させられる機会を逸していた。申しわけないですけれどあの子を支えてあげてください」と娘が想いを寄せる少年、南に頼み込む母。

マンションに行くとペンキで壁が汚されているのが、精神的に病んでいそうな気配。
叱責する父(充分な金をついやすことで父親としての義務は人並以上に果たして来ているつもりか)と、かなりピリピリ来ている麗花。
振り上げた父の拳の前に割って入って、それを受ける南。
そんな父の態度を批難する南。
ハッとする野村麗花。
「何で南くんが、アタシなんかのために傷つく必要があるの…!?」
自分を傷つけるまいと、迷わず当然の如くに何かをしてくれる他者……いままでにはなかった体験から、その表情が人間としての感情をとり戻している。
一方、ちよみはいつの間にか、自分にとって南くんの存在が大事なものであったことを意識する。
自分には南くんがいた。野村さんにはいない。
もしも立場が逆で自分のそばに南くんがいなかったら、はたして自分は今の自分でいられただろうか……?

と、ここで野村さんが、「もう一人のちよみ?」ということになる。
そして、真相に気づいた野村さんが南くんの部屋に入って来て叫ぶ。
「出て来なさいよ! 堀切ちよみ!! イヤなのよ、あんたみたいに男に守られて陰に隠れていられる女ッ!」
そして、その目の前にスッと姿を現す、ちよみ。

特撮もチャチくて、荒唐無稽で……「コメディというのはバカげたことをやって笑いをとるものなのであって、笑うに笑いようのないコメディはぶざま以外の何ものでもないな」というのが、高橋由美子主演「南くんの恋人」の最初の何話かの正直な印象だった。
それが、こんなハイテンションで盛り上がっている。
なんで「堀切さんの恋人」である南くんをかすめとろうとしたことも、そしてだんだんと本気で南くんが好きになっていたことにも何ら不自然さはない。

リメイクするにあたって、前作とまったく同じにするわけにはいかない…というのも実情だろう。
が、何はともあれ前作も最初の頃は小馬鹿にするような見方をしてたくらいですらあったのだから、今回も前半で多少のアラがあろうがそんなことは気にせずに見届けようというつもりだった。

それにも関わらず、こちらが予想するよりも低く、さらに低くという喰い足りなさのまま始まり、そして終わっていきそうなのがちょっと残念だったね。

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