06/04/27@医龍

KARTE:03
牧原「これより胸腔大動脈を……」
ガラス越しに手術のなりゆきを朝田が眺めているや、突如の執刀医パニックで乱入。
なんでまたアクシデント発生を待ちかまえでもするかのようにいたのかと思えば、

朝田「大した執刀医はいねェな」
はいはい、なるほど。バチスタチームのため、医局に染まった人間は全員対象外のように言い放ちつつも、明真の外科医の実際の腕を一応は自分の眼で確認してたわけですね。

牧原「ボクには出来ないっ!」
そんな……「ブラックジャックによろしく」の第1話じゃないんだから……。

朝田「患者は患者でしかない」
基本的にそれが本来でしょうね。病棟に入る前、もしくは治療や診断が開始するまではともかく。
手術以前に患者の裸を見たり、触ったりする段階で、その肉体は物体として対さないことは問題でしょう。
ありがちな「ナースの打ち明け話」みたく、素人の視点に片足つっこんで興味本位な見方をしてしまうのは良いことではないでしょう(絶対にダメではなく、人間ですから多少は構わないとも思いますが)。

藤吉「おまえら外科に渡した俺のミスだ」
この「医龍」というのは、大学病院という世界にあり得る問題点を題材にしているわけなんですが。
本質的にストーリーはというと、番長マンガで転校生がやって来て、「なんでボクが…!!」と巻き込まれながらメガネくんが子分的ポジションに立たされ、委員長が「まったく次から次へと問題おこしてくれるわねッ!!」と叱りつけ……という展開。
で、パワフルな転校生に対して「あの野郎ナマイキなッ」となるヘタレな不良もしくは陰険なガリベンが木原、「この学校のルールに従いたまえ!」的に質実剛健な体育部キャプテンorいい奴なんだがやたら生真面目な委員長のようなポジションが藤吉なんだろうけど。
高島政宏とか杉本哲太みたいな人がキャストされると熱血キャプテンタイプ(原作はこっち)ですが、佐々木さんだとゴツくないので後者ですな。

朝田「生身の人間だということを忘れて外科医は初めて人を切れる」
死体の一歩手前ということですね。一歩手前だからこそ、完全な死体となる前に可能な手段をとる……ということで。

藤吉「患者を人として見ない外科医など、ただの傷害犯だ」
それが殺人を犯さない傷害犯であれば、大いに存在意義ありでしょう。

木原「また悩んでるの? 禿げるぞぉ、オイ!」
アンタに言われたかないやい。

ミキ「優秀な麻酔医は手術台に乗った患者のカラダを見渡しただけで」
って、朝田は手術台に乗ってはいませんけど。荒瀬が手術室のベッドの上にいたかしれないけど。
それにこの時点ではアイマスクをかけたままです。
ブツブツ文句を言う伊集院と、「ボクちゃん」とたしなめるミキの声が聞こえただけで、朝田がいることを察知しています。足音から3人いることを判断し、伊集院とミキと朝田が一緒に動いているであろうと人間関係を推定ってのは凄いです。

ミキ「体重の誤差5キロ以下で推定できる」
誤差5キロで良ければ、見た目で推定できる人は優秀な麻酔医でなくても芸能プロスカウトとか、アイあドルオタクとかで結構いそうな感じがします。
プラスマイナス5キロであれば、10キロ以内でオッケーということですから、よっぽどでなければ、だいたいあたるんではないでしょうか?

藤吉「おまえらは、ただ患者が切れれば満足なんだろう」
この人、「相手の立場に立った人間味のある対応」なんでしょうけど、なんだか他人の心理ってものをあまり考慮していないような……。
考えてみれば院内感染で死んで患者の遺族に対しても、あんな風に土下座されても困ってしまうであろうことは全く考えずに、予想と結果の的中とか個人的な主義と良心から来る自己満足を優先しているということだったのかしれません。

藤吉「俺はずっと忙しくて、結婚しても子供が生まれても家のことなんかお構いなしで走り回ってた。そんな俺に愛想をつかして女房は出て行った」
って、もしかして。

藤吉「無理もない。お嬢様育ちには昼も夜もない安月給の多夜勤務の夫が耐えられなかったんだ。無理言って樹里を引き取った。男手一つで立派に育てて見せるつもりだった」
場の空気を読んだり、相手の気持ちを感じたりするのって不得手?……なのが問題だったんでは?
お嬢様育ちというのがわかってながら、結婚する前にちゃんとインフォームド・コンセントしてなかったじゃなかろうか。

藤吉「そういうことだ。残念だったな、手術ができなくて」
内科医として医療現場にたずさわって来たことから、外科医一般に対する不信感を……というわけでなく、単なる第一印象を引きずってるような……

朝田「あんたみたいな医者が、よく今まで医局にいれたな」
あぁ、二重の意味にとれてしまう(上からの指示に従わないのと、頭ごなしな判断と)。

藤吉「同窓の医者なんてそんなもんだ。みんな我が身がかわいいさ」
もう少し計画的に……明真をやめた後の行き先が決まって、確認してから辞表を書きなさいよ……ッ!

藤吉「うん……ちょっとね」バタっ!
今回、最大の偶然。学生時代の疾患が十年ぶりくらいに再発したのが、たまたま救命医療のスキルのある外科医の目の前で、たまたま近くの病院に届ける機器がクルマの中にあった!

朝田「助かる命を助けようともしないのは、それだけで罪だ」
次回予告でも出ていた今回のキモなセリフです。

朝田「開けろ!」
ドラマ的に良い流れ。朝田の指示に逆らい、自分が失敗する危険を回避できれば良いつもりだった伊集院が、はじけて(視覚面ではガラスが割れる映像、そして「助かる命を助けようともしないのは、それだけで罪だ」というセリフによるインパクト)、朝田に同調して箱を拾って開封する。
視聴者に対して、この二人が良いコンビであることのアピールにもなっています。

「医者が自分の身内を見ると冷静さを欠いて、誤った判断をしがちです」
冒頭での恩師の手術中にパニックに陥った牧原、「患者は患者」と言い切っていた朝田との対比も含めて、これもままた第3話のストーリーの核と呼ぶべきものなのでしょうけど。

「失礼なんですけど、先生もそうなんじゃないですか?」
いや、この人はそういう問題じゃ……


※ 白衣を脱いで子供に接するのがどういう意味を持つのか解説されるエピソードに象徴される通りで、藤吉のとっつぁんって人並み以上に他人の気持ちを推しはかる人……ってイメージがあるんですけど。

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