04/10/26@めだか

●第4話
流れは相変わらず良いのだけど(男女関係について各キャラが高杉にアドバイスするカットバック等)、「納得させてくれるのか?」というか、「説得力!?」というか「臨場感!!」みたいなものが、ちょっとなぁ……。

遊園地の入場券の入った封筒を誤解する母というのは今回の話の面白いシチュエーションの一つなんだろうけど、名前を書いては渡さんだろう。
で、その文字が両者ともペン習字のお手本みたいな達筆ならともかく、筆跡を見て母親なら気づくだろう(それくらいに母と子の距離が空いてる…って言いたいのか?)。
高杉の「お願いします」を他の連中が見ているのは、ドラマゆえの非現実で悪いとは言わない。
フェンシング部の少女が対人恐怖症気味(?)な高杉に対して好意的なのも外見上は変な奴じゃなく、むしろルックスは良いくらいだから「やや内気そうな男の子」とみなしただけ。
そんなもんだったとしたとして、ちょっと嘘っぽいけどそのくらい、まぁ良いでしょうレベルだ。

けど、遊園地の券を手渡す時の葛藤で、あんな辛く戸惑うような表情をやってしまっては「何なのこの子? キモチ悪い」と思われない方が不自然じゃないかな。
ここは、それを見ているたか子が生つばをゴクリと飲み込むアップとか、“この時の高杉と同じような表情みせる”とまではいかずとも、桜木なり刈谷なりが自分のことのように感情移入し、歯を食いしばって凝視する……とかいった手法で良いような気がする。
というか、前回の時に「唐突にリアクションした高杉」ってのがあったんだから、今回も「気がついたら普通に対話していた」で描写としておかしくないよね(現実の登校拒否とかはそんなに容易ではないかもしれないが、少なくともこのドラマとしては)。
フェンシング娘も、だから相手にそんな事情があるとは知らないまま普通に言葉を交わしていた……みたいなので。
やや戸惑いながら話をする…てのは、帰宅後の母との会話があるし(いきなりでなく、比較用として事前に母の用意した食事をトレイに乗せたまま持って行くシーンを先に入れておく…というのをやってるあたりも凄く良いのだけど)。

さらに今回の最大のネックは、川原に言い寄る男に対する小山田の「どうせキャバクラに来る客だろうが!」というツッコミがそのまま流れてるところかな。
この男が「妻子持ちなのを隠しておいて、川原由布子がオッケーしてくれたら捨てるつもりでいる」とか「キャバ嬢として作ったウソの履歴(実はこうで、こうでといかにも男の情を引きそうな薄幸の美容師ストーリーを組み立て)からの虚像に惚れてる」とかいうなら、小山田の言葉が否定されなくても良かろう。この男は勘違い野郎でした……というわけで。
あるいは「いかにも肉体めあてな金満オヤジ」と絵的に見せていれば、そういうことなんだろうと視聴者は納得できる。
だが、そういった描写がない以上、あの男はあの男で本気で結婚を考えてるんだろう。
普通なら、「いきなり結婚はねぇだろ?」なわけだが、年齢からいって「結婚とかそんなことは別にして、いい女だと思ったから口説いてる」ではそれこそカラダ目当ての遊びのつきあいと思われかねない……という懸念もあるだろう。
「昼間は美容師」というのが頭に入ってるあたり、何ヶ月か通ってるのかしれない。

で、「川原が本当の自分を隠していたことが批難される」とか、「連れ子がいる」と聴いたら途端に反応が変わってしまったとかいう描写とあったわけではない。
あの男に対して連れ子が「こんな人はパパじゃない」と激しく拒絶反応しているとかいうわけでもない。

まさに、「どうせキャバクラに来る客だろうが!」の一言なわけだ。
「キャバクラに来るような男だから、彼がどんなに迷った末の告白であっても川原さんは人間として扱わなくても当然」という理屈になってしまう。
現実問題としてキャバクラ嬢に惚れてしまう男は、「遊びを遊びとわかってない」とか「相手の迷惑を考えてない」とかいうものかしれない。
小山田は確かに川原親子に対して親身になったりとかしている。
でも、“他愛もないサービスで相手の都合も無視して独占欲暴走”みたいのじゃない限り、このドラマではヤバいと思いつつホストに熱をあげる女だろうと、風俗嬢相手に本気で好きだからこの仕事をやめてくれなんて言い出す男だろうと、そんな想い自体はどちらかと言えば肯定される傾向なのがこのドラマなんじゃなかろうか(告白した結果、相手にされなかったとしても、その気持ち自体は)。

先週までの話の中でセリフに出ている「定時制高校を出ても、全日制と同じではない」とか「こんなところに来るようなのは普通の人じゃなく特別な連中だ」に対して、「そんな風に決めてかかるもんじゃない。投げ出さないで真面目にとりくんでいこう」的に対する否定が、さらに断定されてしまいながらドラマが進行しているわけで、これって破綻じゃないの?……と感じてしまう。

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